レッスン事例No.9「ハイドンのセレナーデ」

先日、男性・大人の生徒さんの○○さん、最後のレッスンでした。

湘南台教室に通っていただいて、もう4年くらいになったのでしょうか。

 

お仕事帰りに直接レッスンに寄ってから帰り、ご家族にはフルートのことを知らせず、心配をかけないように続けてきたらしいのです。

 

家族に明らかにせずとも、練習熱心で(職場で、またときには車の中で(!)練習し)、オーケストラに参加するなど活動的で、大変素敵な生徒さんでした。

 

今回は、お仕事の都合で一旦無期限のお休み(退会)という形になりましたが、

お仕事の都合の目途がつけばまたご連絡下さるそうです!

 

お話によると、いつも健康に人一倍気をつけているご様子でした。

駅までの帰り道(いつも一日の最後は○○さんなので駅まで一緒に歩きました)も今日が最後。

最後まで、健康と、お仕事やフルートによる生活のバランスの雑談をしました。

ときに講師や、講師家族の健康の心配までしてくれた○○さん。

 

今まで本当にありがとうございます!

また再会、再開できる日を心待ちにしています♪

 

 

ちなみにレッスンの内容は、いつも通り進めました。

モイーズの「24の旋律的小練習曲と変奏」で、旋律を殺さないようにダブルとトリプルタンギングを練習。

※ダブルタンギングとトリプルタンギング…舌を使い音を細かく切ること

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↑ちなみにこちら。(楽譜が読めれば)初級者から、(音楽的に内容があるので)上級者まで勉強になる本。

 

そのあとは、ハイドンのセレナーデ。(村松の40小品集を使用)

もう2か月以上かな?この曲を続けているので、余裕が出たようでテンポ感もよくなってました。

 

この曲は冒頭登場する、愛らしくさわやかなテーマが印象的ですが、

実はあとあといろんな表情が登場する曲。

8分音符の軽快な伴奏に乗りながらも、

箇所箇所で息の入れ方を変えないとサマにならないので、

それぞれの部分を抜き出し、しっかりと練習しないといけません!

(テンポゆっくりなら、初心者の方でも十分挑戦できる曲ですよ~)

 

最後のレッスンでは、その成果も聴いて取れました。

これからしばらくはフルートの先生不在になるわけなので、

その間にフルートを楽しめるような示唆ができたらいいなと思い、

アドバイス。

 

「○○さんは、とってもよくアドバイスを聞いて実践しようとしてくれる方なので、

ときにそれをはみ出るような演奏もできるといいですね」

と。

ハードル高。(笑)

 

でも実際に、元からそういう性格の方も沢山いらっしゃいます!

 

中音のレの指を間違えてるのを100回指摘しても気にしない方!(笑)

ほとんど音が出ていなくても、どの曲もテンポだけは突き進む方!(笑)

本番で間違えても、1mmも気にする様子を見せず、最後までノリノリで吹ききる方!

 

一見厄介なようにも見えますが(笑)

これらの方に共通して言えるのは、みんな演奏を心底楽しんでいるということ!

その人と曲の間に入り込む隙が無い感じ。

 

 

レッスンでよくアドバイスに集中し、上手くなっていく方と、

 

あくまで趣味は演奏でレッスンは単なる横槍。(笑)っていう方。

 

どちらがいいのでしょうか?

 

 

(ちなみに講師自身の性格には、両方内在している気がします。

レッスンでは貴重な時間がもったいないので、他人のアドバイスに従うことを全うする時間にする反面、

演奏は結局のところパーソナルな趣味によるので、説明できない機微や、邪魔されたくない感覚もあります。)

 

 

日本全国、世界中、いろ~んな方が楽器を傍らに置く生活をしているわけなので、

何が正しいということもないのでしょうね~

実際にBelleの生徒さんの中にもいろんな方がいて、講師は楽しんでいます!笑

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